住宅ローン超低金利だからこそ注意したい3つのポイントマネーの達人(1/2 ページ)

» 2015年03月19日 11時40分 公開
[長坂保マネーの達人]
マネーの達人

ポイント1  不安材料は対価として考える

 まず固定金利型と変動金利型、どちらが損か得かなどという損得勘定ばかりに気を取られ、どちらがより一層安全に数十年間返せるかを見失う人を多く見受けます。

 総返済額が固定金利期間選択型や変動金利型の選択によって、一番有利にしたいと思っている人は少なくないでしょう。

 しかし、長期にわたる住宅ローンの総返済額を一番有利な方法にするのは、容易なことではありません。なにより、その期間ずっと金利変動などを不安材料として持ち続けなければなりません。

 その1つの不安材料の対価と考えて、あらかじめ総返済額が決まっている全期間固定金利型のフラット35などを活用したほうが、一層返済プランも立てやすいです。なにより、将来の金利の変動を気にすることなく、穏やかに過ごせるメリットは大きいでしょう。

ポイント2 余裕をみて返せる金額を借りる

(画像と本文は関係ありません)

 超低金利のこのご時世、これ以上の条件はなかなかありません。よく住宅ローンは「借りられる金額より返せる金額を借りろ」と言いますが、まさに昨今における超低金利時代にこそ当てはまります。

 将来、これ以上の条件での借り換えによる対策が極めて考えにくいため、安易に借りられる金額よりもある程度余裕をみて返せる金額に設定しないと、住宅を失うなどの最悪の事態が起きかねません。

 例えば、以前にとある人が住宅ローンを組んだ金利が3〜4%だとします。もし今、返済額を減らさなければならないような不測の事態が起こった場合、この人は現在より高い金利で借りているので隠れた余力があり、返済額を減らすのに選択肢がありますし、また、現在の超低金利を活用すれば、借り換えも考えられるということです。

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