こうした書き込みについて、前出の自民関係者は「これまで地方自治体の長の経験しかなかった橋下氏が国政進出を見据えて活動の幅を広げ、国際問題について独自の立ち位置を模索しているようにみえる」と話す。
もっとも、橋下氏の政界復帰について、周辺は「そんな予定ないですよ。何度も説明しているんですけどね」と食傷気味だ。Twitterでの盛んな発信は「弁護士業務の宣伝というか営業活動の一環だ」と説明する。確かに、書き込みの多くの文末には【橋下ゼミ・メルマガ】と主宰する有料メールマガジンなどへのリンクが張られている。
市長退任後の橋下氏の収入源は1回200万円の講演料やレギュラー出演する民放番組のギャラ、おおさか維新の法律政策顧問料などだが、橋下氏サイドにはメルマガを新たな収入源に育てたい意向がある。無料のTwitterでの盛んな書き込みはフォロワーを有料サイトへ導くビジネス上の仕掛けというわけだ。
ただ、橋下氏が、政治家を引退した「私人」でありながら、インターネットを介して広範な支持を集め、特定の政党との関わりを保つ「ユニークな立場」(日本大の岩井奉信教授=政治学)にあることに変わりはない。
橋下氏の動向は現実の政治に影響を与える可能性があり、今後も多くの人の注目を集めそうだ。
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