侍ジャパンはこのまま“終わる”のか赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)

» 2016年11月25日 10時18分 公開
[臼北信行ITmedia]

 野球日本代表・侍ジャパンが世界一奪回をかけて臨む第4回ワールド・ベースボール・クラシックの開催まで残り4カ月を切った。まず日本は2017年3月7日から11日まで行われる1次ラウンド・東京プール(東京ドーム)でキューバ、中国、オーストラリアの3カ国と2次ラウンド進出をかけて戦う。

 だが肝心のWBC開催が刻一刻と迫って来ているというのに、どうも侍ジャパンがパッとしない。11月10日から13日まで東京ドームでメキシコとオランダを相手に強化試合4連戦が行われ、結果は3勝1敗。星勘定だけみれば確かに勝ち越してはいるが、初戦でメキシコに完敗を喫しただけでなく、主力メンバー数人が不在となっていたオランダにも2試合連続で延長タイブレークに持ち込まれるなど大苦戦を強いられた。

 この強化試合4戦では本番のWBCを見据えてマウンドには硬い土が盛られ、そしてWBC使用球と規格が同じローリングス社製のMLB公式球が使用された。そういう事情もあってプロ野球の公式戦でミズノ社製のNPB統一球を使っている日本の投手陣たちが“滑りやすい”とされるWBC使用球への対応に苦慮していた側面もある。ただいずれにしてもこの強化試合4連戦が強化どころか不安を露呈してしまったのは事実だ。

 しかし世間からの期待値がなかなか向上しないのは、こうした前哨戦での不振や戦力的な問題ではない。実は――。ここには想像をはるかに超える侍ジャパン・小久保裕紀監督の不人気ぶりが、かなり大きく影響しているのである。民放局ディレクターは、このように言う。

 「侍ジャパンの試合を放送すると視聴者から『小久保監督はどうにかならないのか』という主旨の抗議が必ずと言っていいほどに届く。時にはやや揚げ足取りのようにも思えるような内容のものもありますね。まあ、あの一件以来、小久保監督のイメージが回復不可能なほどにまで悪化してしまっていることだけは疑いようのない事実です」

侍ジャパンがいまひとつパッとしない
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