年間を通じて最も優秀な車に贈られる「日本カー・オブ・ザ・イヤー」に富士重工業の「インプレッサスポーツ/G4」が選ばれた。スバル車の受賞は2003年の「レガシィ」以来13年ぶり。
12月9日、実行委員会が最終選考会と表彰式を開催した。上位10台の「10ベストカー」から、自動車評論家やジャーナリストなどの有識者59人による投票で選考した。
インプレッサは、質の高い走行性能のほか、国産車初の歩行者保護エアバッグ、運転支援システム「アイサイト」をはじめとする世界トップレベルの安全性能が評価された。さらに200万円を切る手ごろ価格からのラインアップも高評価だった。
表彰式で開発担当者は「オリンピックで金メダルを取ったような気持ち。全社員で喜びを分かち合うとともに、スバルをご愛顧いただいているお客さまに感謝の気持ちを報告したい。スバル全体のフルモデルチェンジのスタートとしてインプレッサを開発してきた。そのインプレッサが賞を頂けたことは、全社一丸となってスバルの車づくりを加速していく原動力になる」と喜びを語った。
吉永泰之社長も「お客さま・お取引先・株主の皆さまのご支援に感謝すると共に、引き続き『安心と愉しさ』のクルマ作りを加速させる」とコメントを出した。
輸入車に贈られる「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」は、アウディ「A4シリーズ」が受賞した。商品ラインアップの豊富さや最新の装備システムなどが評価された。
革新的な技術に贈る「イノベーション部門賞」は、運転支援機能「プロパイロット」を搭載した日産自動車「セレナ」が受賞。「エモーショナル部門賞」には、スポーツモデルとしてのドライビングの楽しさが魅力のBMW「M2クーペ」が選ばれた。また、小型車が対象の「スモールモビリティ部門賞」は、ダイハツ工業「ムーヴキャンバス」が受賞した。
実行委員会特別賞は、ホンダ「NSX」が受賞した。ハイブリッドスポーツカーとしての高い完成度が注目を集めた。年間販売予定が日本カー・オブ・ザ・イヤーのノミネート基準の500台に満たない100台だったため、特別賞として記録に留めるべきだと判断したという。
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