「ZOZOTOWN作り直しにつき、40名の職人(エンジニア)求む!」――ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイが、一風変わった求人を出している。
募集サイトには、以下のようなラップ調の言葉が並んでいる。「ひたすら打ち込むキーボード 叩いたクエリは数知れず 仕様変更ごめんだが 緊急対応やるしかねえ マウス片手に命を懸けて 咲いて散るのがエンジニア Slack横目にソースを書いて ローンチさせますサービスを」。エンジニア、デザイナー、アナリストなど、14にわたる職種を募集し、「ZOZOTOWNをゼロから作り直す」という。
ZOZOTOWNは、最大月間24億PV(ページビュー)を誇る大型ECサイト。2017年3月期第3四半期(16年4〜12月)の連結業績は、売上高は前年同期42.2%増の536億9400万円、営業利益は64.3%増の192億9100万円だった。ZOZOTOWN事業は売上高の約9割・478億円を稼ぐ同社の柱だ。
ZOZOTOWNの「作り直し」には、どんな狙いと意図があるのか。
グループのサイト開発などを担当する子会社「スタートトゥデイ工務店」によると、「スタートトゥデイグループの中長期目標5000億円を見据え、物流基盤も含めてシステムリプレースを行います。『将来への拡張の準備』であり、今すぐに問題になるようなシステム的な課題があるわけではありません。成長に応じて拡張がしやすいシステム構成に見直していく予定です」という。
単なるサイトリニューアルやデザインなどのフロントエンド側ではなく、インフラ基盤などを含めたバックエンド側のリプレースプロジェクトだという。既存のシステム構成を全面的に見直し、機能ごとに順次リリースしていく。
スタートトゥデイ工務店の社員は3月末時点で133人(正社員のみ)、エンジニアは約100人が在籍中だ。40人という大規模募集については、以下のようにコメントした。
「現状の運用を行いつつ、今後の成長を見越して必要な人員として40人という募集人員になっております。リプレースを行うにあたって現状の開発メンバーだけでは足りず、既存メンバーの補強として新規採用活動を行っています。新規採用したメンバーだけにリプレースを担当していただくのではなく、現在のメンバーと一緒に携わっていただく予定です」
Webサービスの成長には、優秀なエンジニアやデザイナーの存在は欠かせない。変化球の求人は功を奏するのか。
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