部品メーカーのアルプス電気とカーナビなどを開発・販売するアルパインは7月27日、経営統合すると発表した。2019年4月1日付で持ち株会社制に移行し、アルプス電気とアルパインが100%子会社として傘下に入る形。両社が車載事業などで協業関係を深め、グループの相乗効果を高める。
アルプス電気が株式交換でアルパインを完全子会社化し、持ち株会社化して「アルプスHD」に社名を変更。100%子会社として新「アルプス電気」を設立し、アルパインとともにグループ化する。アルパイン(東証1部)は2018年12月26日付で上場廃止になる見通し。
アルパインは1967年にアルプス電気と米Motorolaの合弁会社として設立され、カーオーディオや自動車メーカー向けカーナビのOEM供給などを展開してきた。
アルプス電気は成熟したスマートフォン向け部品に代わる事業として車載市場に注力する方針。両社の事業領域が接近しており、経営資源の相互活用でそれぞれの事業を拡大していく必要があると判断した。
具体的には、アルプス電気の部品とアルパインのソフト開発力、システム設計力を組み合わせたデバイス事業を強化。アルパインの消費者向けサービス事業を活用し、ヘルスケアやIoT(モノのインターネット)分野で新しいビジネスモデルの立ち上げも図っていく。
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