「東京モーターショー2017」で、KDDIは「Mobility×IoT 〜クルマとつながるIoT〜」をテーマにブースを出展。IoT(モノのインターネット)などの技術を活用した自動車の予約・点検システムなど、通信事業者ならではのサービスを紹介している。
KDDIブースで人気を集めていたのが、参考出展した自動車の予約システムだ。スマートフォンのカメラで自動車を撮影すると、アプリ上で自動車の予約、決済、エンジン始動までの一連の手続きを行える。
カメラで自動車を撮影すると、車種を自動で判断して「『Toyota-86』を予約しますか?」などのプッシュ通知を表示。「OK」をタップすると詳細画面に推移し、車番や最大乗員数などを確認できるほか、利用日、利用時間、決済方法などを選択できる。
選択した後に「決定」ボタンを押すと予約が完了。クレジットカードを選択した場合は決済も自動で行われる。次いで表示される「START」ボタンを押すと車にエンジンがかかり、自動運転によって受け渡し場所にやってくる――という流れだ。
あくまで自動車の模型を活用した参考出展であり、実用化の時期は未定。実用化後はカーシェアリングやレンタカーを手掛ける企業への導入を見込んでいる。
大手携帯事業者では、ソフトバンクグループが5月に中国配車サービス大手のDidi Chuxing(滴滴出行)に約5500億円を出資。10月には、カーシェアリングサービス世界最大手の米Uber Technologiesに出資することを明らかした。また、NTTドコモは11月からカーシェアリングサービス「dカーシェア」をスタートすることを発表している。
KDDIの広報担当者にカーシェア事業参入への意向を聞いたところ、「NTTドコモの発表には驚かされた。当社がカーシェアリングサービスを始める予定は今のところない」と話していた。
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