「未来の営業マニュアル」いかがですか

私が出会った「スゴい営業マン」が実践していたこと常見陽平のサラリーマン研究所(3/3 ページ)

» 2017年12月01日 06時00分 公開
[常見陽平ITmedia]
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あなたの仕事にプロのすごみはあるか

photo 優秀な営業マンと凡人営業マンの違いとは

ケース3:商品知識、プレゼンが神ってる携帯販売スタッフ

 先日、妻のスマホが調子悪くなった時のことだ。故障かと思い、家電量販店に駆け込んだ。そこで出てきた販売員がカリスマすぎた。なんでも、全国の販売員コンテストでも上位に入ったそうで。しかも、大学の卒論テーマを「携帯電話」にしたほど、携帯電話を愛していた。

 彼の商品知識は、半端ない。カタログなど見なくても何でもスラスラ答える。それだけではない。スマホの操作が半端なく華麗なのだ。同じスマホをいじっているかとは思えないほどの速さと滑らかさ。しかも、説明は聞いている方が混乱しない程度の速さで心地よい。うっとりするレベルだ。ストレスを全く感じないし、分かりやすい。

 結局、おすすめされるがままに、最新機種に変更してしまった。結構な出費だったが、納得感があった。商品知識、プレゼンはやはり響くのだ。

 まだまだあるが、この辺で。どの人も、プロのスゴみを感じる方々だった。あまりテクニックに走るのもなんだが、一応、お給料をもらうからにはプロである。あなたの仕事にプロのスゴみはあるか。問い直してみよう。

常見陽平のプロフィール:

 1974年生まれ。身長175センチ、体重85キロ。札幌市出身。一橋大学商学部卒。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。

リクルート、玩具メーカー、コンサルティング会社、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。長時間の残業、休日出勤、接待、宴会芸、異動、出向、転勤、過労・メンヘルなど真性「社畜」経験の持ち主。「働き方」をテーマに執筆、研究に没頭中。著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』『エヴァンゲリオン化する社会』(ともに日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)『普通に働け』(イースト・プレス)など。


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