ヤフーは12月12日、「Yahoo!ニュース」内に開設している「Yahoo!ニュース 個人」について、2017年の実績を発表した。年間の閲覧数は12億PV(ページビュー)を突破し、執筆者への年間支払額は前年比16%増の1億8500万円を超えたという。
「Yahoo!ニュース 個人」は2012年9月にサービス開始。「発見と言論が社会の課題を解決する」をコンセプトに、ジャーナリストや専門家など数多くの著者から幅広いジャンルの記事を募っている。
著者数は540人、今年の掲載記事は12日時点で約1万3200本。日本最大級のニュースサイトであるYahoo!ニュースのリーチ力を生かし、記事1本当たりPVの中央値は2万に達している。執筆者には記事PVで得られた広告収入の50%のほか、SNS流入貢献、活動継続貢献、コメントの評価などに応じて報酬を支払っている。
14年から執筆者への支援方針を強化し、今年は(1)アプリを活用した記事のリーチ力向上、(2)ヤフー社内のコワーキングスペース「LODGE」と撮影スタジオの無料利用、(3)年間総額1000万円の取材費支援、(4)資料検索サービス「G-Search」や校正サービスの提供――などを実施。取材費支援には65件の申請があり、そのうち30件の取材をサポートしたという。
これまでテキスト記事の寄稿が主だったが、18年は動画クリエイターのサポートを始める。これまでも動画を公開する執筆者はいたが、今後は本格的に動画を増やす。既にドキュメンタリー作家や映画監督の参加が決まっている。
執筆者への還元も拡充。現行の「月に1万5000PVの記事を3本以上寄稿すれば3万円」に加え、「1万5000PVの記事1本につき5000円」の報酬を支払う。執筆者との交流も積極的に行い、知見共有やヤフー社員とのつながりを強化する懇親会を定期的に行うという。
同日、優れた執筆者やコメンターを表彰。「オーサーアワード2017」はジャーナリストの江川紹子さん、「オーサーコメントアワード2017」は映画ジャーナリストの斉藤博昭さんに贈られた。
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