なぜこんなことに? 平昌五輪、運営側の問題赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)

» 2018年02月16日 07時46分 公開
[臼北信行ITmedia]

 真冬の熱き戦いに日本中が酔いしれている。

 平昌冬季五輪が開幕し、16日で1週間となる。表彰台に立って満面の笑みを浮かべた選手たちは多くの国民に感動を与えたが、一方でメダル候補といわれながら結果を残せずに涙を浮かべた女子スノーボーダーの姿もあった。だが、悲喜こもごものドラマはまだ終わっていない。ひのき舞台に立つ日本勢の活躍を願い、その一挙一動に今も多くの人たちが固唾(かたず)をのみながら見守っているはずだ。

 ただし、この平昌五輪にはどうしても引っかかるところがある。ホスト国、韓国の大会運営があまりにもずさんでひど過ぎるからだ。のっけからブーイングが飛び出したのは、10日夜のノルディックスキー・ジャンプ男子個人ノーマルヒル決勝。決勝の1本目は午後9時半過ぎに始まったが、秒速5メートルを超える強風が時折吹き荒れ、何度も競技が中断される事態になった。

 気温は氷点下10度を下回り、その中で待機させられるハメになった選手たちは係員に毛布でくるまれたり、マッサージを受けたりしながら懸命に冷気から身を守っていた。このような環境下は普通ならば競技どころではなく、順延が妥当だ。

 ところが競技は強行され、すべてが終了したのは日付が変わった深夜0時半近くだった。21位に終わった“45歳のレジェンド”葛西紀明も「『こんなの中止でしょう』という感じ」と口にし、珍しく怒りをあらわにしていたほど。観衆も極寒に耐え切れず、競技終了を待たずして逃げるように早々と会場を去っていった。

平昌五輪の運営に関して、選手から不満の声も
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