ハンバーガーチェーン「モスバーガー」を展開するモスフードサービスは3月30日、2020年3月末までに同チェーンの全店舗(1344店)を全面禁煙化する方針を決めたと明らかにした。理由は「顧客から多くの要望があったほか、スタッフの健康面に配慮する必要性を感じたため」(広報IRグループ、以下同)。
現時点では約700店舗で喫煙が可能。うち座席配置で分煙化したタイプは約600店舗、喫煙専用室があるタイプは約100店舗だが、両者ともに順次改装し禁煙席のみとする。
20年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、飲食店など公共の場を全面禁煙とする「健康増進法改正案」が国会に提出されているが、モスフードサービスは「法改正に向けた動きは把握しているが、当社の決定に直接の関係はない」と説明する。
同社は「売り上げアップのためではなく、あくまで顧客とスタッフの満足度向上のために全面禁煙化を決めた。この決定を機に“健康志向のチェーン”とのイメージを定着させ、顧客に喜んでもらいたい」と話している。
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