――NTTドコモの吉澤和弘社長は、「通信サービスの顧客基盤から、『dポイント』の会員基盤にシフトする」と話していた。KDDIのポイント戦略はどうか。
高橋社長: ドコモは「d」の名前を使いながら、他のキャリアユーザーにもオープンに広げていく方針だ。一方、KDDIはオープンなサービスに「au」の名前を使いたくない。その方針の一環で始めたのが、ECサイト「Wowma!」の「WowID」だ。
――NTTドコモの新プランをどう受け止めているか。
高橋社長: 慌てて対抗策を打つ必要はないと考えている。
――傘下に持つMVNOの顧客基盤をどう生かしていく?
高橋社長: 「au経済圏」と組み合わせることは当然考えていきたい。だが、具体的にいつからかはコメントできない。
――社長就任会見では、QRコード決済の加盟店開拓を進めると話していた。現状はどうなっているのか。
高橋社長: あの発言は、内部の検討スピードを上げるために言った面もある。どこまでやっているかは言えないが、LINE、メルカリ、NTTドコモにお声がけし、一緒に加盟店開拓を行いたい。
――大和証券グループと組んで資産運用事業を始めるとの発表があったが、どんな狙いで始めたのか
高橋社長: 通信とライフデザインの融合に向け、「au WALLET」や「じぶん銀行」以外のサービスも持ちたいと考えた。現在、金融業界ではシニアの方の投資は盛んだが、若い人を獲得できていないようだ。当社はユーザーのの利用動向に関するデータがあるため、うまく使いながら金融商品を出していきたい。
――中国ZTEに対する米国の経済制裁は、KDDIにどんな影響があるか。
高橋社長: この問題に関しては苦慮している。ただZTE製のスマホには「mamorino4」などアップデートがない端末もあるため、影響はそこまで大きくはなさそうだ。ZTEから情報を得ながら対応していきたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング