東名高速道路の海老名サービスエリア(下り)で販売している「海老名メロンパン」(230円、税込)が売れに売れている。いや、「売れに売れている」という表現は誤りである。「48時間以内で最も多く売れた焼きたて菓子パンの数」でギネス世界記録に認定されたのだ。
4月28日18時から4月30日18時まで販売したところ、2万7503個も売れた。ちょっと想像できないので、計算したところ、1時間当たり573個も売れていて、1分当たりでは9.5個である。前述したように、販売したのは海老名サービスエリア(下り)だけである。当日、どんな状況だったのか。莫大な数をどのようにさばいたのか。といった話はのちほど触れるとして、その前に名物のメロンパンについてご紹介する。
海老名メロンパンは1993年に登場。当時の一般的なメロンパンは、丸いパンの上にビスケット生地を乗せて焼いただけ。ヒビの入った感じがメロンに似ていて、メロンの味はしない。そうしたモノが多かったので、開発担当者は「本物のメロンパンをつくりたい」といった思いでレシピを考えたという。外側は砂糖をまぶしたしっとりとしたクッキー生地で、中は薄い緑色をしている。食感はフワフワでメロンの香りが強く感じられるので、購入するためにわざわざ海老名サービスエリアでクルマを停めた人もいるだろう。
今年25年目を迎える海老名メロンパンは、累計2500万個も売れている。普通に販売していても1日に3000個ほど売れるのに、なぜギネスに挑戦したのか。舞台裏ではどんな仕掛けがあったのか。海老名メロンパンを製造・販売している西洋フード・コンパスグループでハイウェイ事業などを担当している宮田寛さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。
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