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» 2018年05月25日 06時00分 公開

山谷剛史のミライチャイナ:上場果たした「ビリビリ動画」とは? 「日本アニメは中国で人気」の実際 (3/4)

[山谷剛史,ITmedia]

実はニッチな「ビリビリ」

 次にデータ面から分析する。

 ビリビリは、中国の動画サイトでどのようなポジションなのか。実は、人口比率ではかなりマイナーなほうに属する。

photo テンセントの騰訊視頻(左端)の利用が進んでいる(ビリビリは右端)

 「骨雑伝媒」によると、2017年第4四半期の動画サイト内での総再生数は、テンセントの「騰訊視頻」が圧倒。これにビリビリと同月に上場を果たした「愛奇藝」と「優酷」が続く。ビリビリはこの3大サイトと比べるとわずかな量しか視聴されていない。ただし新作の投入数では、テンセントには及ばないものの、愛奇藝と優酷並みのタイトル数を投入している。

 17年第4四半期に新たに配信スタートしたタイトルの再生数では、日本でも配信されている「一人之下 the outcast」の4億7200万を筆頭に、1億以上の再生数を記録した作品が5タイトルある。いずれも中国製アニメで、このうち3タイトルが「騰訊視頻」限定配信。残り2タイトルが複数サイトでの配信だ。

 さらにいうと、上位10タイトルまですべてが騰訊視頻ないしは複数サイトでの配信だ。こうした人気タイトルを視聴者のコメント付きで見ると、映像クオリティーや声優や設定などについておおむね不満がないことが分かる。

photo アニメ再生数ランキング(骨雑伝媒調べ)

 ビリビリで配信されているコンテンツの再生数はその下だ。最も視聴された「小林さんちのメイドラゴン」や「エロマンガ先生」が7000万台、続いて「ボルト」「実力市場主義の教室にようこそ」が6000万台、「Fate Apocrypha」が5000万台──と続く。相対的にユーザーが少ない中でこうした再生数をたたき出しているので、アニメイベントでの実態の通り、マイナーながらも熱心なファンがビリビリや日本アニメを支えていると言える。

photo 「中国の若者の日常を豊かにする」──ビリビリによると、1990年〜2009年生まれの「ジェネレーションZ」がユーザーの8割超を占める

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