中途採用に臨む人事担当者は、応募者の経験やスキルよりも人間性を重視している――。人材会社のONEの調査でこんな結果が出た。面接官に選考で重視するポイントを聞いたところ、トップは「人柄」(30%)。「志望動機」(19%)、「転職・退職理由」(19%)と続き、「経験・スキル」は11%にとどまった。
一方、不採用にする理由として多かったのは「人柄が良くない」(31%)。「マナーや身だしなみがなっていない」(19%)も多かった。具体的なエピソードは、「面接の際、ひじをついて話していた」「受付スタッフへの態度は悪かったが、面接の時だけ愛想をよくしていた」などが挙がった。
このほか、人事がマイナスの印象を受けた例は「爪を切っていない」「肩に落ちたフケが目立つ」「スーツやYシャツがヨレヨレ」「たばこ臭い」――など。
「前職の不満・悪口が多い」「履歴書をしわくちゃの状態で渡してきた」「目が泳いでいる」との声もあった。
給与に関する質問・交渉をしつこく行う候補者も、企業側は印象が悪いと感じるようだ。具体的には「給与面の交渉をしてきた」「残業や有給などについてしつこく聞いてくる」「社員旅行の参加は義務かどうか聞いてくる」――などが挙がった。
ONEは「企業は細かい点まで目を配っているため、ほんの少しのことでも一気にマイナス印象になってしまう」と警鐘を鳴らす。
こうした態度や質問とは異なり、面接官に良い印象を与える振る舞いについては「自社の商品を使っている」「企業ブログの情報を読み込んでいる」などが挙がり、同社は「志望企業のファンであることは、アピールポイントとして有効だ」と結論付けている。
調査は2018年1月18日〜5月11日に、中小企業の人事担当者を対象にインターネット上で実施。107サンプルの回答を得た。
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