勤務先の人事評価制度に不満を持っているビジネスパーソンは62.3%――人材会社アデコの調査でこんな事実が分かった。不満の内容は「評価基準が不明瞭」が62.8%でトップ。2位は「評価者の価値観・経験にばらつきがあり不公平」(45.2%)だった。
3位は「フィードバックが不十分」(28.1%)。「自己評価よりも低く評価され、その理由が分からない」(22.9%)、「実績よりも年功序列が優先される」(9.2%)などの不満もあった。
「企業は人事評価制度を改善すべき」と答えた人は77.6%。「部下が上司を査定する制度を取り入れるべき」「自分の評価が全社の中でどのレベルにあるかを知れる仕組みがほしい」との声が挙がった。
一方、人事評価を担う管理職の77.8%が「(部下に対する)自分の評価は適切だった」と回答。「適切ではなかった」と自己評価した人は22.2%だった。
後者が正しい評価を下せなかった理由は「評価基準があいまいなため」(50.9%)が最多で、評価者も人事評価制度に課題感を持っていることが分かった。「極端な評価を付けづらい」(25.9%)などの意見も出た。
「自身の評価スキルが足りない」(18.5%)、「メンバーの業務を把握しきれていない」(10.2%)、「評価制度を理解できていない」(9.3%)など、マネジメント面の課題を自覚している管理職も存在した。
調査は2月7〜12日にかけて、20〜60代の社会人1532人を対象にインターネット上で実施した。
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