広い会場で目につくのは、ゲーム内の世界をリアルに表現した大掛かりな見せ物の数々だ。作中で主人公たちが乗るマシン「虚数潜航艇シャドウ・ボーダー」を再現した大型のオブジェ。人気の英霊たちが世界各国を旅行しているという設定の展示「サーヴァントと巡る世界展」。このイベント用に書き下ろされたイラストのパネルで、英霊たちが来場者を迎えた。
会場中央の巨大スクリーンには、英霊の敵との戦闘シーンが照明やスモークなどの演出付きで映し出され、興奮した来場者が一斉にスマホで撮影していた。
「お祭り」にふさわしい出し物も目立っていた。この手のイベントでよくある、会場限定のグッズを売る物販が多く出展しているのはもちろんのこと、実際に目や耳で楽しめるコンテンツが充実していた。射的や金魚すくいのような屋台風ゲームが画面上ではなくリアルに遊べるコーナーに、来場者は行列を作っていた。
FGOはもともと、歴史や伝説などを元に重厚に練りこまれた世界観が売りのコンテンツ。さらに「脱出ゲーム」やボードゲームにも展開するなど、この世界観をゲーム内で完結させずリアルにも輸出していくことでユーザーを増やしてきた。
今回のイベントも、ファンが愛するゲーム内の世界をリアルでも緻密に再現しようという運営側の意図が感じられた。
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