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ガツガツしなくても、売り上げが劇的に伸びるトーク術心理カウンセラーが分析(6/6 ページ)

» 2018年08月02日 07時28分 公開
[ITmedia]
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「売ろう」「売りたい」という気持ちは邪念

 課題を抱えているのも、解決したい、克服したいと思っているのもお客さんだ。営業マンはその手助けをする。そのために、信頼できる相手になる。そういう構図で営業活動全体を捉え直すと、信頼される人になる重要性がさらに理解できるのではないか。

 相手が主役であるから、相手が満足するかが大事だ。課題を解決したいという相手の要望と、商品を売りたいという自分の欲求はマッチしない。そう考えると、「売ろう」「売りたい」という気持ちは営業活動においては邪念とも言える。

 相手の信頼を得るためには時間がかかる。そして、「売ろう」から「信頼されよう」への意識転換も一朝一夕とはいかない時間のかかることだろう。

 ただ、焦ってはいけない。日々、お客と接している時間こそ、「売ろう」から「信頼されよう」への意識転換ができる最高のトレーニング機会として取り組むことだ。「売ろう」とする意識を手放すことで、結果として相手の信頼を得られるようになり、いつの間にか営業成績も成約率も劇的によくなっていくはずだ。

著者プロフィール:中島輝(なかしま・てる)

心理カウンセラー

 小学4年生のころから双極性障害などの心の病に苦しみ、25歳で実家の借金を背負い込んだことからパニック障害と過呼吸の発作が悪化。その後10年にわたって引きこもるも、その中で独学で心理学やセラピーを習得し自らに実践して35歳で克服。

 その後、心理カウンセラーとして現在まで1万人を超えるクライアントに心理カウンセリングを行い、その95%が回復している。現在は、ナチュラル心理学メソッドを使った「自己肯定感を高めるレッスン」、感情の扱い方・心の持ち方・視点の変え方を教える「輝塾」を開催。

 主な著書に『負の感情を捨てる方法』(朝日新聞出版)、『堂々と逃げる技術』(学研プラス)などがある。公式Webサイト:旅をする木


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