女性活躍の機運が高まっているいま、「ビジネス界で長く働けるスキルを身に付けたい」と考えている女性は69.5%に上る――。化粧品の製造・販売を手掛けるナリス化粧品(大阪市)の調査でこんな結果が出た。
その目的は「生活維持」(57.6%)、「生活水準の向上」(35.0%)、「社会と関わっていたい」(29.6%)、「若々しくありたい」(18.5%)、「自己成長」(17.5%)、「子どもの教育資金のため」(17.1%)などが挙がった。
副業やパラレルキャリアに興味がある女性も51.4%を占めた。年代別では20代に特に多く、70.1%が「興味がある」と回答。若い女性は本業以外の仕事にも広く関心を持っていることが分かった。
さらに、現在は専業主婦をしている女性に労働への意欲を聞いたところ、「今後働いてみたい」と答えた人が44.2%に上った。
「勉強や習い事に取り組み、学んだことを生かして副業・起業をしたい」と構想している女性は61.5%だった。「既に勉強や習い事をしている」という人は14.9%、「したいと思う」は47.8%だった。
勉強・習い事を始める際にネックになっている要因は「費用」(58.1%)、「時間の調整」(31.4%)などが挙がり、家庭や仕事との両立の難しさが浮き彫りになった。
同社は「早期退職や時短勤務など、働き方の選択肢は多様化しているが、相対的には長く充実して働きたいと考えている女性が多いようだ。また、副業やパラレルキャリアには半数を以上が興味を持っているという結果が出た。ただ、1つの仕事に執着しない働き方は、より個人のスキルアップが要求される」と指摘している。
調査は2018年8月30日〜9月5日にかけて、20〜69歳の女性1924人を対象にインターネット上で実施した。
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