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» 2018年09月19日 14時31分 公開

Alpacaや琉球大が連携:到着遅い、電話つながらない…… 運転代行の課題を産学連携で解決

沖縄のベンチャー企業、Alpaca.Labが運転代行サービスの向上を目指した産学連携プロジェクトを進めている。代行業者の到着時間の遅れや手配する飲食店の手間など、運転代行を巡るさまざまな課題を解決しようとする。

[沖縄タイムス+プラス]

 ITベンチャーの「Alpaca.Lab」(アルパカラボ、沖縄県宜野湾市・棚原生磨代表)が、運転代行サービスの向上を目指した産学連携プロジェクトを進めている。代行業者の到着時間の遅れや手配する飲食店の手間など、運転代行を巡るさまざまな課題を解決しようと、ネットとつながるIoTや人工知能(AI)を活用して効率化を図る新たなサービスを構築し、全国への展開も目指す。

運転代行サービスの向上に向けた新サービスに期待する(右から)琉大の玉城教授、全国運転代行協会県支部の新崎会長、Alpaca.Labの棚原代表ら=宜野湾市内 運転代行サービスの向上に向けた新サービスに期待する(右から)琉大の玉城教授、全国運転代行協会県支部の新崎会長、Alpaca.Labの棚原代表ら=宜野湾市内

 全国運転代行協会沖縄県支部(新崎勝吉会長)、収集データの統計処理や解析、学習モデル設計のノウハウを持つ琉球大学工学部の玉城史朗教授と連携する。事業は県産業振興公社の2018年度ベンチャー企業スタートアップ支援事業にも採択されている。

 新崎会長らによると、県内の運転代行業者は少なくとも776業者で全国最多。しかし、電話がつながりにくい、到着に時間が掛かる、飲食店の手間になっているなどの課題も指摘され、飲酒運転を誘発する要因になりかねないとの見方もある。

 棚原代表は、代行業者が携帯電話やアナログ無線で配車の連絡を取ったり、勘や経験で意思決定したりしていることが背景にあると分析。戦略的な営業もできておらず、安定収益が得られない構造があるとみている。

 こうした課題の解決へ、利用者、運転代行業者がそれぞれ使えるサービスを構築する。利用者向けにはお気に入りの業者を選んだり、より安心して利用できるよう女性ドライバーの希望、左ハンドル車への対応などオプションを選んだりできるマッチングアプリを開発する。

 運転代行業者向けにはパソコンやスマートフォンに対応する業務支援システムを構築。料金の表示や目的地へのルート案内のほか、リアルタイムで複数の車両の位置情報を管理し、AIの学習機能も生かして効率化を図る。

 今後開発を進め、2019年度までにサービス開始を目指す。運転代行業者から手数料を得るビジネスモデルで、将来的には他のサービスとの連携も検討する。

 棚原代表は「今後、運転代行業界では料金制度の透明化が進み、質の勝負になるだろう。その上で今回のシステムは有効では。全国最大の市場でモデルを確立し、全国展開していきたい」と語った。

 新崎会長は「効率化によりサービスの向上、ひいては飲酒運転根絶につながれば」と期待した。

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