日本は「ザ・謝罪社会」である。すれちがったときにちょっと肩が触れただけでも「すみません」と謝ってしまうし、「ありがとう」と感謝の言葉を述べるシーンでも、ついつい「すみません」と言ってしまう。
また不祥事が起こるたびに、謝罪会見が開かれる。「そもそも不祥事を起こすほうが悪いでしょ」といった指摘もあるかと思うが、SNSで事実が明るみに出やすい時代である。中には「こんなことまで問題になるのか」「謝るほどのことじゃないよ」といったこともあるし、その一方で明らかに謝罪になっていないケースもある。
日本は「ザ・謝罪社会」である(写真提供:ゲッティイメージズ)
謝罪会見の方法についても、ネット上では「あそこで泣けば印象アップ」「自分に責任がない部分については、さり気なく自分はやっていないと主張していたのはジワジワ効く」など、まるで“審査会”のようなコメントが付くこともある。
政治家、芸能人、スポーツ選手などの謝罪会見は頻繁に見聞きするが、ビジネスパーソンにとってもこれは他人事ではない。仕事上のトラブルやミスについて、社内外の人に謝る機会がある。できれば謝りたくない、考えたくもないことかもしれないが、今回は「謝罪のあるべき姿」について考えてみよう。
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