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» 2018年08月31日 08時00分 公開

常見陽平のサラリーマン研究所:あえて言おう。私は「家畜」である (1/4)

小さな子どもの育児や家事に追われている父親はどんな悩みを抱えているのだろうか。筆者の常見陽平氏もそのひとり。育児や家事に追われる日々を送ることで、どんなことが分かってきたのか。

[常見陽平,ITmedia]

 今回は個人的な、育児の話をしよう。包み隠さずに、だ。

 2017年7月、43歳にして第一子となる長女を授かり、私は父になった。妊活期間は5年間で、費用は500万円。顕微授精によってようやく子どもを授かることができたわけだが、着床するかどうか、妻がナーバスになっていたので「大丈夫、瀬戸内着床だよ!」と言って笑いをとった。着床が分かったとき、妻は「瀬戸内!」と狂喜乱舞したのだ。

 また出産においても、実は新型出生前診断や無痛分娩などを行った。心拍数が低下する危険な状態で生まれてきた我が子と出会った瞬間、感動した。と同時に、私は主夫になった。いわゆる兼業主夫だ。ただ、いまや「働く」ことよりも「家事をする」ことのほうが、メインになっている。

 私の平日の朝は6時に始まる。購読している新聞7紙に目を通し、メールの返信、連載コラムやブログの執筆などに着手した後、7時から怒涛(どとう)の家事タイムが始まる。料理の「生産」だ。家族の朝ごはんをつくる。私が夜に会食が入っている日などは夜ごはんもこの時間につくる。娘の起床に合わせ、お湯を沸かし、哺乳瓶でミルクをつくる。

 家族が起きてきた後は、仲居さんのように振る舞う。1歳になったばかりの娘は、思うように食べてくれない。突然泣き出すこともある。

子どもの育児に追われている父親はどんな悩みを抱えているのか(写真提供:ゲッティイメージズ)

 食事が終わり次第、食洗機に皿などを入れ、自宅から約1キロ離れた場所にある保育園に向かう。クルマなら近いが、自転車だと7分くらい、徒歩だと15分はかかる。クルマだとしても、コインパーキングに停めなくてはならないので、それなりに時間とお金がかかる。

 「保育園に預ければ楽でしょ」と思われるかもしれないが、「預ける」のも実は一苦労なのだ。娘の体温を測って、自宅での様子などを引き継ぎして、着替えなどを決められた場所に置く。通っている保育園は布おむつが前提なので、その着替えもしなくてはならない。「おむつ替え渋滞」もよく起こる。便をしている場合は、処理がそれなりに大変だ。自分が白い服を着ている日などは汚れないかと緊張してしまう。

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