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» 2018年08月31日 08時00分 公開

常見陽平のサラリーマン研究所:あえて言おう。私は「家畜」である (2/4)

[常見陽平,ITmedia]

仕事が始まるころには「クタクタ」

筆者の常見氏(左)は子育てにクタクタになるものの、子どもの成長を感じられることは楽しいという

 娘を保育園に預けて、ようやく自分の仕事が始まるわけだが、この時点ですでに「クタクタ」である。大学の講義がないときは、本来であれば研究や執筆に没頭しなくてはならないのだが、ぼーっとしてしまうこともある。講義や会議が詰まっている日はぐったりする。一番忙しい日は、1限から6限まで講義があって、さらに昼休みに会議がある。

 仕事が終わったら、娘を迎えに行かなくてはならない。その前にスーパーへ行き、買い出しを済ませる。このタイミングで、部屋や風呂を掃除してゴミ出しをする。娘を迎えに行き帰宅。夕飯をつくり、食べさせる。風呂を洗い、入れる。一緒に遊び、クタクタになって目をつぶる。X JAPANのYOSHIKIがドラムセットの痛くなさそうなところで倒れるように、ベッドで眠ってしまうのだ。

 出張の際は、数日分の食事を「生産」しなくてはならない。場合によっては、妻の実家(埼玉県さいたま市)に預けることもある。これらの準備にも時間がかかる。さらに、子どもが熱を出したときなどは大変だ。夫婦で連携して対応しなければならない。大学の教員は柔軟に働くことができるほうだが、最近は休講も厳しくなっており(1学期15回の講義はすべて行わなければならないし、休講にする場合は補講を行わなくてはならない)、どうしても対応できないことがある。

 そんな慌ただしい生活を送っているわけだが、娘は日々、成長している。一緒にいて楽しいし、かわいらしい。ただ、子どもが生まれる前ほどは働くことができていない。このモヤモヤ感を常に抱きつつ、生きている。

 もっとも、これは自分がやりたいことでもあるし、実験したいことでもある。諸外国に比べて、日本の男性が家事・育児に参加する時間は少ないと言われているが、私は1日最低4時間、家事・育児に参加している。比較的、柔軟に働くことができる仕事をしているので、チャレンジしなくてはと思ったのだ。

 ここまで読んで、「奥さんはどうしているの?」と感じられたかもしれないが、妻は外資系IT企業で働いている。彼女が快適に仕事と育児を両立させるために、私はこれくらいのことをやらなければいけないのだ。彼女も約1年の育休から復帰すると、職場はまったく別物に変化していて、付いていくのがやっとのようだ。育休は制度上、延長できるようになったが、長くとるとこのようなデメリットがあることも覚えておきたい。

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