「IQよりも愛嬌(あいきょう)」という言葉を聞いたことがあるだろうか。言い得て妙である。キレキレの分析や独創的なアイデアよりも、ときにルックスで優れた人が褒められることがあるのだ。
いわゆる“顔採用”された人の問題は、とてもデリケートである。自分よりも実力がないのに、そもそも仕事をあまりしていないのに。ちょっとイケメンというだけで、ちょっとカワイイというだけで、社内外でチヤホヤされていて、気が付いたらなんとなく結果を出しているかのように見えるのである。そんな彼ら・彼女たちのキラキラした姿を見て、悔しい思いをしたことがある人も多いはずだ。
今回は“顔採用”された人たちの生態を紹介しつつ、この問題の是非を考える。かわいらしさだけで世渡りしている、筆者が解説する。
世の中には「キラキラ営業」と呼ばれる人たちがいる。文字通り、ルックスをウリにしている人たちのことだ。
筆者が会社員時代だったころのことを思い出すと、本人が自覚しているかどうかは別にして、ルックスを強みに仕事をしている人たちがいた。商談の際には取引先から必ずデートに誘われたり、プレイボーイの代名詞としても使われる「ドン・ファン」の異名を放っていたり。そうした人が雑誌の読者モデルに登場したときには、会社に電話が殺到するほどてんやわんやの状況だったのだ。
こうした話を聞くと、多くの人が「なんだかなあ」とモヤモヤするのではないだろうか。「結局、ルックスかよ」と。真面目にやっている人ほど悶々とするはずだ。仕事って本当にこれでいいのだろうか。
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