「キラキラ広報」に未来はあるのか 仕事と外見の問題を考える:常見陽平のサラリーマン研究所(2/4 ページ)
次に、「キラキラ広報」という言葉をご存じだろうか。文字通り、主に女性のキラキラした雰囲気を漂わせている広報担当者のことだ。
昨年、上映された『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』で、女優の水原希子さんがファッションブランドのプレス(広報)役を演じていた。俳優の妻夫木聡さんが演じる奥田民生風の編集者や、その他の登場人物など「出会う男をすべて狂わす」のかどうかは別として、雰囲気から言えばこれぞ「ザ・キラキラ広報」である。
広報といえば、PR会社のキラキラ社員もいる。クライアント企業の広報コンサルティングやサポートを行う人たちだ。彼女たちもまた、「キラキラしている」と言われている。
こうしたキラキラ広報たちと、メディアの人たちが楽しそうに飲み食いする様子がSNS上にアップされていることがある(写真をアップするのは、企業のキラキラ広報が多い)。ドレスを着て、ワイングラスを片手に、満面の笑み。こうした写真を見るたびに、この人たちは本当にちゃんと仕事をしているのかと心配になることも。
ちなみに数年前、ネット上で“キラキラ広報論争”が起きたことをご存じだろうか。仕事はできないのに、戦略性もゼロなのに、なぜ彼女たちはチヤホヤされるのかと。こうした指摘に対し、自称「戦略広報」たちが噛(か)み付き、炎上したのである。
こうした事例は、まさに「IQより愛嬌」である。
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