30〜50代の“ミドル世代”のうち、「定年後も何らかの形で働き続けたい」と考えている人は83%――。人材会社エン・ジャパンの調査でこんな結果が出た。定年後に想定する働き方は「起業・独立する」(42%)、「再雇用制度を使い、現職企業で働き続ける」(41%)などが多かった。
このほか、「別の会社に再就職する」(36%)、「複数の仕事を持つ」(31%)、「定年前に(定年後に働きたい企業に)転職する」(29%)、「契約社員やアルバイト、パートなどの非正規雇用で就職する」(26%)などの働き方が挙がった。
働き続けたい年齢は「70歳」が38%でトップ。「75歳」(23%)、「81歳以上」(15%)、「80歳」(23%)と続いた。
定年後も働き続けるために必要な準備は「コネクション・人脈づくり」が70%で最多。「健康のためにお金と時間を投資する」(55%)、「情報キャッチアップ力の強化」(35%)、「資格の取得」(33%)、「スキル向上のために努力し、お金もかける」(31%)と続いた。
「語学の習得」(26%)、「複数の仕事を持つ」(25%)、「ITスキルの強化」(25%)、「経営・ビジネス系セミナーへの参加」(12%)との声もあった。
回答者からは、「管理職を長くやっていると実務能力が衰える。今後また働いていく場合は、IT系など何らかのテクニカルスキルを伸ばすことが必要」などの意見が出た。
ただ、「再雇用の場合、極端に収入が下がる」「自分も通院しているほか、子どもの教育費や親の介護費用などもかかるため、健康とお金が不安だ」など、定年後の収入を不安視する声も挙がっていた。
調査は8月1〜30日にかけて、エン・ジャパンのサービス「ミドルの転職」を利用する35歳以上のユーザー612人を対象に実施した。
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