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» 2018年10月15日 06時00分 公開

どんな指導をしているの?:新入社員の離職防止に効果あり? 串カツ田中“新人だらけの店舗”に行ってみた (4/5)

[昆清徳,ITmedia]

新人はどう考えているのか

 実際に、研修センター店で働く新入社員に話を聞いてみた。床井静流(しずる)さん(23)は、9月5日に第2新卒として入社し、研修センター店には9月10日に配属された。取材をした9月26日の時点では、研修期間が半分過ぎたところだった。

 床井さんは父親が自営業だったこともあり、店舗運営や経営の仕方を学びたいと考えていた。串カツ田中では新人のときからさまざまなことに挑戦できると聞き、応募したという。

 「同期と仲間意識をもって働けたり、アットホーム感があったりするのがありがたいです。覚えなければいけない業務内容は多いですし、忙しすぎてミスをしてしまうこともありますが、仕事のオンとオフの切り替えができるところもいいですね」(床井さん)

 かつて、記者は第2新卒の転職状況について詳しい関係者から「最近の学生は、仕事を大学のサークル活動の延長線上として捉えているケースが多い」と説明されたことがある。社会人として働くというリアルな姿が想像できないまま、就職活動に突入し、入社後のギャップに苦しむケースが多いという。

 この指摘が正しいとするならば、シビアな環境に新入社員を突然放り込むのではなく、研修センター店という“クッション”を途中に挟むことは、離職率低下という点で有効な試みのように感じられた。

 串カツ田中の取り組みが成果を出すかどうかは、その後の離職率を分析しないと分からない。ただ、少なくとも新入社員は「自分が会社から大切にされている」という意識を抱いているようだった。

photo 床井静流さん(左)と研修センター長の石川一希さん

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