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» 2018年10月23日 16時04分 公開

なぜ海外より日本で人気?:「10本連続で吸える」新型アイコスでシェア拡大なるか フィリップモリスの挑戦 (1/3)

フィリップ モリス ジャパンが新型「アイコス」を発表。うち「アイコス3 マルチ」は、初の連続使用に対応し、ヒートスティックを約10本連続で喫煙できる。新端末を出す狙いは、日本の加熱式たばこ市場でシェアを伸ばし、再び圧倒的首位に立つことだ。

[濱口翔太郎,ITmedia]

 フィリップ モリス ジャパン(PMJ)は10月23日、加熱式たばこ「IQOS(アイコス)」の新モデル「アイコス3」「アイコス3 マルチ」を発表した。前者はホルダーの出し入れをスムーズにしたほか、充電時間を従来モデルから40秒短縮した。後者はアイコス初の連続使用に対応し、ヒートスティックを約10本連続で喫煙することを可能にした。

 メーカー希望小売価格(税込)は「アイコス3」が1万980円、「アイコス3マルチ」が8980円。ともに11月15日に発売予定で、日本のほかに韓国でも展開する。

photo 「アイコス3マルチ」(=左)、「アイコス3」(=右)

日本市場で圧倒的首位に

 PMJがアイコスの新端末を出す狙いは、日本の加熱式たばこ市場でシェアを伸ばし、再び圧倒的首位に立つことだ。そのために「『1本吸うたびに充電するのが面倒だ』『(開閉時などにポケットチャージャーが)壊れやすい』というユーザーの声を踏まえて製品を改善した」(PMJの広報担当者)という。

photo 「アイコス3マルチ」

 こうした改善によって、一度はアイコスを試したものの、使用感が紙巻きたばこに劣ると判断して使用をやめた喫煙者の獲得を目指していく。

 2014年の発売当初、アイコスは加熱式たばこ市場で約8割のシェアを誇っていた。だが、日本たばこ産業(JT)の「Ploom TECH(プルーム・テック)」、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(BATJ)の「glo(グロー)」といった競合製品が登場し、全国展開を始めた影響で、アイコスのシェアは下がりつつある。

photo 「アイコス3」

シェアが減っているのは事実

 親会社である米Philip Morris International(PMI)のアンドレ・カランザポラスCEO(最高経営責任者)は、23日の会見で「日本市場でアイコスが減速しているのは事実。競合が伸びてきた」と状況を認めた。その一方で「競争が起きることはよいことだ。健全な環境であれば、よい製品が勝ち残る」と話し、アイコスの巻き返しに自信を見せた。

 ただ、競合のJTは年内〜2019年初頭にかけて、新型の加熱式たばこ2機種を発売する方針を示している。うち1機種はアイコスやグローと同様、たばこを本体に差し込んで加熱する仕組みになるとみられる。

 競争の激化が予想されるが、PMJの広報担当者は「パイが広がることで、『紙巻きたばこをなくす』という当社のビジョンは達成が近づく」と前向きな展望を示した。

photo 新型「プルーム・テック」が近々登場するとみられる(写真は現行モデル、JT公式Webサイトより)
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