#SHIFT

「小さなプロジェクトの集合体」が世の中をよりよくする――ポストミレニアル世代の幸福論ニーズを拾い、集める(3/4 ページ)

» 2018年10月25日 06時30分 公開
[大矢幸世WORK MILL]
WORK MILL

WORK MILL: お話を伺っていると、とてもユニークな視野で物事を考えていらっしゃる気がします。東出さんはどうやって、今のような考え方をするようになったのでしょうか。

東出: よく聞かれるんですけど、分からないんですよね……。ただ、事実として挙げられるのは、僕がひとりっ子だった、ということ。だから、ずっと一人で妄想してるような子どもだったんです。妄想が止まらなくて、寝られなくなって徹夜したり、忘れるのが怖くて、あわててスケッチしたりするくらいだった。でも最近は「バタンキュー」で妄想する余裕もないので、このままじゃいけないなぁ、と思ってるんですけど。

WORK MILL: 「妄想で寝られない」って、強烈ですね。同年代の方はむしろ、「自分は何に向いているんだろう」「自分がどうしたらいいかわからない」と悩んでいる人が多いのでは?

東出: 確かに、僕は「こういうことがしたい」という考えは、わりと持っているほうだと思います。ただ、「今やっていることが正しい」とは思っていないんですよ。それしかやる方法がない、というか……。朝起きるのが苦手だし、定時に会社へ行くのも絶対ムリ。自分で空間をデザインできるような環境にしかいられない。ダメ人間なんですよ。そういう意味では、これしかないのかな、という感じなんです。

GLOBALCOPYRIGHT © OKAMURA CORPORATION.ALL RIGHTS RESERVED