加熱式たばこ市場の状況について、JTはこのほど公表した2018年12月期 第3四半期の決算資料で、プルーム・テックは「ポテンシャル(に見合った成果)に達していない」と認めている。
その上で、競合の動きに対抗するため「お客さまとのコミュニケーションのさらなる推進」を行い、「体験機会の提供を通じてベネフィットを実感していただく」との方針を明らかにしている。
そのため、今回の「スターターキットプレゼント企画」も「体験機会の提供」の一環であることがうかがえる。
さらにJTは同資料で、19年3月末までに、吸い応えを向上させた低温加熱式の「Ploom TECH+」と、高温加熱式の「Ploom S」の新モデル2機種を投入する計画を明らかにしている。特に後者には「高温加熱市場で競合からのシェア獲得」を図る目的があると記載している。
当初は一部地域でのみ取り扱うが、計画的に販売エリアを広げ、19年中の全国拡販を目指すという。
こうしたJTのキャンペーンや資料からは、(1)従来型のプルーム・テックを配布するキャンペーンなどでユーザーやファンを増やし、(2)仕様を改善した新モデルの投入で一気にシェアを拡大する――との狙いが透けて見えてくる。
プルーム・テックの無償配布や新モデルの開発に向け、JTがかなりの投資を行っていることが推測されるが、同社は一連の取り組みで“アイコス超え”を成し遂げられるか。
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