6000台以上のパソコンを仮想通貨マイニングのマルウェア(不正などのために作成されたソフトウェアやコードの総称)に感染させたとして、韓国人の男5人が11月8日に逮捕された。
現地当局などによると、2017年10〜12月にかけて、24歳のキム・アムゲ氏率いる5人のハッカーは韓国にいるデスクトップパソコンユーザーをターゲットに3万2435通のメールを送り付けたという。ハッカーは地元の大企業に応募しようとする求職者のメールアドレスを入手。採用エージェントや企業の採用担当者を装ってメールを送っていたようだ。
多くの被害者は応募企業からメールが届いたと騙され、マルウェアが仕込まれた添付ファイルを開いてしまったという。ファイル開封後、マルウェアは即座にパソコンのバックグラウンドにインストールされていた。
だが、ほとんどのマルウェアはウイルス対策ソフトなどによって3〜7日以内に削除されていた。また、サイバーセキュリティ企業などが迅速に対応したこともあり、ハッカーは今回仕掛けたマルウェアによって1000ドルほどの利益しか計上できなかったとみられる。
調査関係者は「パソコンのパフォーマンスが突然低下したら、マイニングマルウェアに感染したことを疑った方がいい」と警告している。
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