日経BPコンサルティング(東京都港区)は11月28日、2018年版の「大学ブランド・イメージ調査」の結果を発表した。国内の大学を「研究施設の充実度」「地域産業への貢献度」「学生の能力」「キャンパスの活気」などの観点から第三者に評価・採点させ、地域別にランキング化したもので、著名な国公立・私立大学が上位に入った。
首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)でトップだったのは東京大学(90.7点)。「各界に多数の人材を輩出している」「信頼できる」「学生が勉強・研究熱心」などのイメージを持たれていた。
2位は慶應義塾大学(83.0点)、3位は早稲田大学(79.5点)だった。前者は「学生にリーダーシップがある」「学生が自分の意見をしっかり言える」、後者は「自由闊達(じゆうかったつ)な校風」「学生が精神的にタフ」などの印象が強かった。
以下、上智大学(70.0点)、東京工業大学(69.0点)、青山学院大学(68.6点)、一橋大学(68.1点)、お茶の水女子大学(66.1点)、明治大学(65.7点)、中央大学(63.9点)――と続いた。トップ10入りは逃したが、前年から最も評価点が伸びていたのは横浜国立大学(3.6点増の61.8点、14位)だった。
横浜国立大学は、NECと共同で「新横浜花火大会」の混雑状況をリアルタイムで把握する実証実験を行うなど地域に根差した産学連携の取り組みを進めている。2017年には「都市科学部」を新設し、都市の在り方を学べるカリキュラムも強化している。そのため日経BPコンサルティングは「地域とのつながりがますます強まることが期待される」と評価している。
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