ただ、こうした心掛けによって衝動を抑えていても、道路で見知らぬ車にあおられ、自分が被害者になるリスクもある。こうした場合はどう対処すればいいのか。
安藤氏は「自分自身が他の車にあおられた場合も、決してあおり返してはいけない。やり過ごすのが一番だ、繰り返しになるが、運転の目的は安全に目的地に到着すること。エネルギーはけんかではなく、他の大切な事にとっておくべきだ」と強調する。
「もし相手のドライバーが『降りて来いよ』などと挑発してきた場合も、決して窓を開けたり外に出たりしないように。車内に残ったまま、速やかに警察を呼ぶのがベストだ」
運転中にイライラしてしまう人を減らすため、日々啓蒙(けいもう)活動を行っている安藤氏は、あおり運転を巡る事件や被害をゼロにするためにも、自動運転の技術が実用化される時代が早く訪れてほしいと願っている。
「車は便利な反面、ドライバーの一時的な怒りや不注意で人を死なせてしまう負の側面を持っている。これを解消するため、技術が進歩し、人が運転しなくてもいい時代が来てほしい」
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