#SHIFT

18年版「急増求人ワード」から見えてきた「飲食店の人手不足」問題 ビズリーチ調べ企業は“福利厚生の充実度”アピール

» 2018年12月17日 15時18分 公開
[ITmedia]

 求人検索エンジン「スタンバイ」などを運営するビズリーチは12月17日、正社員とパート・アルバイト求人のタイトルに含まれる単語のうち前年から急増した単語の調査結果を発表した。正社員求人では「飲食」(4.18倍、2万923件)が1位となり、「料理」(3.92倍、3万4873件)――と続いた。

photo 18年版「急増求人ワード」から見えてきた「飲食店の人手不足」(=プレスリリースより)

 パート・アルバイト求人でも「厨房」(7.57倍、3万7209件)がトップになり、飲食店における人手不足の深刻化がうかがえる結果となった。

 正社員求人では「コンサルタント」(2.54倍、3万9394件)、「コンサルティング」(2.20倍、2万1137件)も上位にランクインした。

 「デジタル化コンサルティング」「ITコンサルタント」「IoT(モノのインターネット)推進」「AI(人工知能)導入」「サイバーセキュリティコンサルタント」などの単語も多く見られたことから同社は「企業のデジタル化に関わるコンサルティング需要がけん引し、求人ニーズが高まっていると思われる」と分析している。

人材確保のため“福利厚生の充実度”アピール

 正社員求人とパート・アルバイト求人ではともに「福利」「厚生」「制度」「充実」「週休」「賞与」といった単語が多くランクインしていたことから、福利厚生や制度の充実をアピールすることで求職者に選んでもらおうとする企業の姿勢が見て取れた。

 特に正社員求人では「安定」「東証」「大手」「上場」などの単語が急増しており、売り手市場の中、求職者の目に留まりやすいよう“大手企業で安定している”ことをアピールする企業が増えているようだ。

 調査は1月1日〜11月30日にかけて、求人情報サイトや企業の求人ページ、ハローワークなどに掲載されている正社員求人とパート・アルバイト求人を対象に実施。求人のタイトルに調査した単語を含むものなどを集計した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.