ICT総研(東京都千代田区)は12月18日、2018年度の日本国内におけるSNS利用動向に関する調査結果を発表した。SNSのアクティブユーザー数は着実に増加しており、18年末には7523万人(普及率74.9%)に達する見込みという。
また、SNS利用者については10〜20代の若年層が他の年代より多かったが、40〜60代以上の年齢層でも登録者数・利用者数ともに増加傾向がみられた。20年末には全体利用者数は7937万人(78.8%)まで増加する見通しだ。
最も利用率が高かったSNSは「LINE」(80.8%)で、2位は「Twitter」(42.8%)、3位は「Instagram」(35.8%)、4位は「YouTube」(34.0%)、5位は「Facebook」(31.2%)、6位は「Skype」(8.4%)――と続いた。昨年までランキング圏外だった「TikTok」(7.1%)が急浮上して7位にランクインした。
一方、利用者満足度が最も高かったSNSは「YouTube」(79.7ポイント)だった。次いで「Instagram」(78.5ポイント)、「LINE」(78.4ポイント)、「TikTock」(76.8ポイント)、「Twitter」(74.9ポイント)、「Skype」(69.7ポイント)、「Facebook」(64.5ポイント)という結果だった。
Facebookは個人情報流出問題などが影響したとみられ、利用率と満足度の両方のランキングで昨年から順位を落とした。
LINEやTwitter、YouTube、Instagram利用者はスマートフォン普及率の増加とともに利用者数・利用時間が増えているのに対し、PCでの利用者が多かったFacebookは利用時間も伸び悩んでいる傾向がみられた。
SNSを利用する理由について聞いたところ「知人の近況を知りたい」(39%)が最多だった。
その他には「人とつながっていたい」(36%)、「自分の近況を知ってもらいたい」(22%)、「写真などの投稿を見てもらいたい」「自分の行動記録を残しておきたい」(ともに19%)、「『いいね』、などのリアクションが欲しい」などが挙がった。
「仲間外れにされたくない」(6%)と、SNSを利用しないと不安が生じるためSNSを利用するという人もいた。
同社は「SNSのサービスも多様化している。今後は用途や目的に合わせてSNSを使い分けるユーザーが増えていき、さまざまなサービスが進化していくことになるだろう」と分析している。
アンケート調査は、インターネットユーザー4022人を対象にインターネット上で実施。SNS運営会社や関連企業への取材、各種公開資料などを参考にデータを集計した。
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