「外国人セレブ」狙い撃ち 再開発で生まれ変わる虎ノ門新オークラのスイートは「1泊300万円」(3/6 ページ)

» 2019年01月16日 07時33分 公開
[中西享ITmedia]

新駅と街が一体的につながる「大都会のオアシス」

 再開発をサポートしているURは「都心では再開発のエリア間競争が激化しているが、虎ノ門はビジネスだけでなく生活空間としても魅力がある。ほかのエリアと比較しても競争力があるのではないか」(中條由規・東日本都市再生本部 虎ノ門エリア計画第1課長)と指摘する。

 この地域の交通結節機能を高めるため、東京メトロ日比谷線の神谷町駅と霞ケ関駅の間に、「虎ノ門新駅」を新設する予定だ。この新駅は銀座線の虎ノ門駅と地下通路でつながり、交通アクセスが便利になる。同時にプラットフォームが狭い現在の虎ノ門駅のホームも拡張するのだ。

 また新駅から歩行者通路で結ばれた場所にバスターミナルが設置され、新しいバス交通システム(BRT)が導入される予定だ。新駅と49階の超高層ビルは、地上と地下空間の双方が歩行者通路やデッキによって結ばれることで歩行者のネットワークを重視し、街と駅が一体となるような構造になっている。

 車椅子での移動にも配慮しており、階段のあるところにはエレベーターを配置し、歩行者が移動しやすいようにするという。緑のスペースも多く配置し、一般人が憩える空間もふんだんに設けるなど、ここに来れば「大都会のオアシス」のようにリラックスできる。

 また外国人が多く住んでいることから、周辺開発では外国人が暮らすうえで不便のないように、インターナショナルスクールや外国人受け入れ可能な子育て支援施設も作られる予定だ。

phot 虎ノ門地区の開発計画マップ(森ビル提供)

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