「外国人セレブ」狙い撃ち 再開発で生まれ変わる虎ノ門新オークラのスイートは「1泊300万円」(2/6 ページ)

» 2019年01月16日 07時33分 公開
[中西享ITmedia]

「シャンゼリゼ通り」が模範 にぎわい蘇る「新虎通り」

 新橋から虎ノ門方向に走る環状2号線は、かつては「マッカーサー道路」と呼ばれており、これが全面開通すると、湾岸部と都心部のアクセスが飛躍的に向上する。同時に、新橋から虎ノ門ヒルズまでの「新虎通り」を東京のシンボルストリートとすべく、新しいアイデアや多彩な文化・経済活動が創造される街「国際新都心」の形成に向けたビジョンも策定されているのだ。

 新虎通り沿道の広いスペースを活用して、周辺住民が参加できる祭りやイベントなども計画されている。地元商店街などは、これらを通じて街のにぎわいを復活させようと意気込む。15年に「一般社団法人新虎通りエリアマネジメント」が設立されて、具体的な活動について検討している状況だ。にぎわい施設(スタンド)の設置を認め、コミュニティー活動やオープンカフェの運営、イベントの情報発信が実施され、シンボルストリートにふさわしい、歩いて楽しい空間の創造を目指す。パリのシャンゼリゼ通りに近いような景観、雰囲気が出せないかと、いくつものアイデアが出されている。

 虎ノ門地区の隣には霞が関の官庁街、また近隣には米国大使館をはじめ多くの大使館がある。また隣接した六本木はエンターテインメントや観光が楽しめ、「サラリーマンの聖地」ともいわれる新橋も隣接している。このため、国際的なビジネス拠点としての高級なイメージだけでなく、一般庶民も楽しめるスポットがある地域なのだ。

 ビジネスのフォーマルな商談や会合は虎ノ門周辺の高級ホテル、レストランで行い、その後のリラックスした懇談は新橋近辺の飲食店でして、親交を深めることも可能になる。

phot 新虎通り(虎ノ門ヒルズ公式Webサイトより)

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