転職活動で面接を受けた経験がある人のうち、面接を辞退したことがある人は27%――。人材会社エン・ジャパンの調査でこんな結果が出た。辞退を決めたタイミングは「面接連絡が来てから前日まで」が82%を占めたが、「面接当日に辞退した」という層も8%存在した。
転職活動で面接を受けた経験がある人のうち、面接を辞退したことがある人の割合(=エン・ジャパン調べ)
辞退理由は「応募後に再考し、希望と異なると判断した」(40%)がトップ。2位は「他社で選考が進んだ・内定を得た」(35%)、3位は「ネット上で良くない評判やうわさを知った」(26%)。4位は「面接のスケジュール調整ができなかった」(19%)だった。
「面接の連絡が来たが、応募自体に覚えがなかった」「特に理由はない」(ともに1%)という答えもあった。
転職活動の面接辞退理由(=エン・ジャパン調べ)
当日キャンセルした人の辞退理由は、全体と比べて「応募先企業の対応が悪かった」(25%)、「面接に行くのが面倒になった」(18%)、「応募先企業で働く自信がなくなった」(同)、「面接の連絡が遅かった」(14%)、「現在の仕事が忙しくなった」(同)などの比率が高かった。
また、辞退せず面接に臨んだという人に、実際に受けたことがある質問を聞いた結果、1位は「志望動機」(86%)、2位は「前職(現職)の仕事内容」(80%)、3位は「退職理由」(72%)だった。「何か質問はありますか?」という“逆質問”を受けた人も59%存在した。「希望年収」(39%)、「他社の選考状況」(37%)などの声もあった。
このうち、面接でうまく答えられなかったものは“逆質問”が25%でトップ。回答者からは「事前に質問を4つほど用意していたが、面接の話の中で解決してしまった」「『質問はありません』と答えたら、面接官に『うちに興味がないの?』と言われてしまった」などの体験談があった。
面接で聞かれて困った質問
調査は2018年12月27日〜19年1月28日にインターネット上で実施した。調査対象は、同社のサービス「エン転職」のユーザー9066人。
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