リサーチの実施から1カ月後に、「コードレス回転モップクリーナー」が発売される。短時間で開発できたのは、中国製のベースモデルを日本仕様にアレンジしたためであった。日本ではあまり馴染みがないが、中国や韓国では電動式モップが比較的身近だという。
最大の変更点は、モップパッドの材質である。マイクロファイバーから韓国企業が開発した特殊繊維「キャッチモップ」に変えた。「マイクロファイバーは汚れの取り残しが出てしまうほか、使っていると摩擦により重たさを感じてしまう懸念がありました」と塩谷さん。フローリング上に粘性の強い汚れを擬似的につくり30種類ほどの素材を検証したところ、キャッチモップが最適という結論に至った。
キャッチモップは極細繊維とコシのある繊維のダブル構造。極細繊維で汚れを絡め取り、コシのある繊維で汚れをかき出す。使い心地は軽く、まさに探し求めていたものだった。
本体スペックは変更していない。ただ、ホームケアプロダクツ部 デピュティゼネラルマネージャーの橋本亮二郎さんは、「ベースモデルの品質は、日本の基準からすると販売できるものではありませんでした。バンダイグループの品質レベルに引き上げるべく、配線やバッテリーなどの検証を行い、改良すべきところを改良しました」と振り返る。
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