35万台も売れている「モップ」は、何がスゴいのかあの会社のこの商品(5/6 ページ)

» 2019年04月08日 08時00分 公開
[大澤裕司ITmedia]

売れたからこそ見えた不満に応えた「コードレス回転モップクリーナー Neo」

 シー・シー・ピーが衛生微生物研究センターに依頼し、「コードレス回転モップクリーナー」で皮脂汚れを水拭き掃除した結果を分析してもらったところ、99.9%の雑菌が除去できることが分かった。目に見えない汚れもしっかり取れることは、網戸掃除に並ぶ大きなセールスポイントになった。

 販路が拡大した上にセールスポイントも増え、売れ行き好調な中、同社は改良版の「コードレス回転モップクリーナー Neo」を発売する。

 開発のきっかけは、「コードレス回転モップクリーナー」の愛用者からの声。好調に売れたことで不満などが多く寄せられるようになった。

 最大の変更点は本体の小型化である。「隅の掃除ができない」という声に応えたもので、本体を小型化することで、モップパッドが隅に届くようにした。

 モップの回転数も、それまでの1分間に80回転から130回転にアップした。「80回転でも洗浄力は十分担保できているのですが、『回転スピードが遅い』という声も多く寄せられたことを受けて回転数をアップしました」と塩谷さん。回転数を上げすぎると本体が暴れて使いづらくなるので、使いやすさと洗浄力が両立できる回転数を探っていった。

 しかし、回転数を上げるとトルクが落ちるので、機構の見直しが必要になった。「トルクが落ち洗浄力が落ちるのを避けるため、機構は設計から検証まで時間をかけ、回転数をアップしつつもトルクは維持しました」と橋本さんは話す。

シー・シー・ピーの塩谷草子さんと橋本亮二郎さん

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