クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向

トヨタ、新型「RAV4」発売 3年ぶり復活、国内SUV需要取り込む走破性・安定性を向上(2/3 ページ)

» 2019年04月10日 14時50分 公開
[加納由希絵ITmedia]

“八角形”を取り入れた外観デザイン

 新型RAV4の開発コンセプトは、「Robust Accurate Vehicle With 4 Wheel Drive(SUVらしい力強さと使用性へのきめ細かな配慮を兼ね備えた4WD)」。外観のデザインでは、SUVらしい力強さに、街にも合う洗練されたイメージを融合させた。幾何学形状の八角形(オクタゴン)2つを、90度ずらしてはめ合わせた「クロスオクタゴン」を全体の造形に取り入れたほか、随所に多角形を織り込み、個性的なデザインを表現しているという。

photo 新型「RAV4」

 内装は、クラストップレベルという大きなラゲージスペースが特長。リアシートの状態でも580リットルの容量を確保した。床面の高さを2段階で調節可能な2段デッキボードを採用しており、荷物の形や大きさに応じた使い方ができる。

photo 大きなラゲージスペース
photo 新型「RAV4」のインテリア

 走行性能の面では、路面や風の状況にかかわらず車両が安定している安心感と、意のままに操れるハンドリングの両立を目指した。

 ガソリン車の上級グレードには、新開発した4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を初採用。4WD走行が不要と判断した際に、後輪に動力を伝達させる駆動系を切り離して燃費向上を図る機構などがある。また、ハイブリッド車には、最新技術を活用した4WDシステム「新型E-Four」を搭載。操縦安定性を高めている。

photo 降雪時なども安定性を確保

 歩行者検知や前方車両の追従走行支援などの機能を備えた最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備。また、コネクティッドサービスを購入者全員に提供。車載通信機DCMを標準装備し、「T-Connect」サービスを3年間無料で提供する。

 全国のトヨタカローラ店、ネッツ店、トヨタモビリティ東京で販売する。希望小売価格は税込260万8200円〜381万7800円。

 かつて日本市場から姿を消したRAV4が、19年の最注目モデルの一つになりそうだ。

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