4月3日。トヨタ自動車はプリウスなどで長年培ってきたハイブリッド(HV)技術の特許(2万3740件)を無償で提供することを発表した。
実はトヨタはこれに先立ち2015年1月に、燃料電池車(FCV)の特許1970件と水素タンクの特許(290件)を公開し、17年9月にはマツダ、デンソーとともに設立したEV C.A. Spiritを通じて、EV(電気自動車)の標準規格を策定。他の自動車メーカーやサプライヤーも参画が可能な枠組みづくりをスタートしている。
つまりこれで、HV、FCV、EVというこれからの環境戦略の軸となる全てのジャンルについて、何らかの形で技術供与を行うということになる。
さて、これを聞いて、普通に考えるとふに落ちない点は多分3つある。まずは「トヨタはいったい何のために競争領域の技術をオープンにするのか?」。そして「どうやって実現していくのか?」。さらには「なぜそんな大事な技術を公開することが可能なのか?」ということだろう。
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