京都勝牛は、訪日外国人観光客向けの施策も強化する。実は、一部にお客の7〜8割が外国人観光客という店舗がある。京都の店舗の場合、料亭をイメージした内装が“SNS映え”するということから外国人に人気だという。京都を訪れる観光客は増加傾向だが、伝統的な料亭を利用しようとすると1人当たり1万円以上かかるケースもある。しかし、2000円弱で食事を済ませられる京都勝牛ならば、手ごろな価格で料亭にいる気分を味わえるというわけだ。京都勝牛はインバウンド需要の大きい20店舗を対象に、今後、自動翻訳機を導入する予定だ。
「肉」という言葉を聞いたときに、牛肉を真っ先に思い浮かべる地域と豚肉を思い浮かべる地域がある。洪副社長によると、関西では「串カツといえば牛肉」「洋食屋のカツといえばビフカツ(牛肉)」というのが定番だという。
関西以外ではカツと聞いたときにトンカツ(豚肉)を思い浮かべる地域がある。そんな場所でも牛カツを提供することで、お客の支持を得ようとしている。
15年頃から「牛カツ専門店」が続々と登場し、メディアでも牛カツが取り上げられるようになったが、京都勝牛は単なるブームに終わらせることなく、牛カツの地位を向上させられるだろうか。
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