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» 2019年05月22日 15時13分 公開

村上世彰氏が投資資金を一人20万円提供 N高が投資部を設立

角川ドワンゴ学園N高等学校が、実践的な金融教育を行う「N高投資部」を設立する。投資家の村上世彰氏が特別顧問に就任し、一人あたり20万円の投資資金を支給。実際に株式を売買することで、実践しながら金融教育を受けられる。

[斎藤健二,ITmedia]

 角川ドワンゴ学園N高等学校(N高)は5月22日、実践的な金融教育を行う「N高投資部」の設立を発表した。特別顧問には村上世彰氏が就任し、実際に株式を売買する実践的な教育を行う。投資資金として、村上氏の財団が一人あたり20万円を支給する。

角川ドワンゴ学園理事の夏野剛氏(左)と投資家の村上世彰氏

 N高生徒を対象に選考を行い、50人程度で活動する。当初の活動期間は、6月から2020年2月まで。

 角川ドワンゴ学園理事の夏野剛氏は、「昔の金融教育で教えていたのは貯蓄の大事さだった。日本人には貯蓄は美徳という感覚がある。実践的な投資教育は、日本の金融教育を変えるためにどうしても必要だ」と意義を話した。

 村上氏が提供する投資資金は、損をしても返済は不要で、利益が出た場合は部員個人のものになる。「(利益が出ても)貯めるよりも何かにチャレンジするために使ってほしい。寄付したり、増やすことに使ったり。高校生のときにしかできない経験に使ってほしい」(村上氏)

 投資先は東証上場銘柄に限定し、GMOクリック証券の口座を使う。FXや仮想通貨、先物取引などは対象外とする。

 「自分のミッションは、子どもたちにもっとお金に親しみを持ってもらうこと。お金を道具として使ってほしい。投資をして、どんな感情の変化があったか。失敗しても成功しても、なんでだろう? と考えて、自分の人生の一部にしてほしい」(村上氏)

設立を記念し、高校を舞台にした投資漫画「インベスターZ」とのコラボレーションも行う。5月22日から6月14日まで1〜5巻の電子書籍が無料で閲覧できる
N高投資部では、数学・統計学の授業も行う。当初は20万円の資金提供だが、統計検定に合格すると、増額も行われる

「僕らの世代は年金ももらえるか疑問」

 発表会場に集まった投資部入部希望の田邉快哉さん(17)は、「投資について、疑問や興味があった。年金も、僕らの世代は本当にもらえるか疑問だ」と、投資部での金融教育に期待する。

 興味を持ったきっかけは仮想通貨だったという。「17年に仮想通貨が盛り上がったとき、それが何かを調べたら投資の一つだと知った。投資部に入れたら、一つの経験にできたらいい」(田邉さん)

N高3年生の田邉快哉さん。文化祭の実行委員も務める

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