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» 2018年11月29日 07時00分 公開

投資する人としない人で、資産に「年3.5%」の差がつくのはなぜか?渋谷豊の投資の教室(6/6 ページ)

[斎藤健二,ITmedia]
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サイトウ: 長期投資が理屈的にメリットがあるなら、やっぱりやったほうがいいんでしょうか?

渋谷: 誰しもが投資をやるべきとまでは明言しませんが、このピケティの説をもとに考えてみましょうか。経済の成長をそのまま給料の上昇率と考えると、自分たちの給料は年率1.5%くらいで上がるのが世界標準です。そこから少しでも投資に回せるお金を何かに投資した場合、世界標準では5%上がっている。そう考えた場合、投資をした人とやらない人では投資したお金だけですが年間3.5%ずつ差が開いていくことを意識しなくてはいけません。

 ピケティはこの3.5%の差を埋めないといけない、そうでないとますます貧富の差は広がると主張しました。結論としてその差をなくすために富裕層からもっと税金を取りましょうと言っているわけです。私は、この研究結果に対する捉え方は人それぞれあると思うんですが、社会学者から見ると、格差が世の中のゆがみを産んで不幸な結果を招くだろうという考え方があるとこも理解しています。一方で我々が将来をサバイブしていくとなると、少額からでも資本活動に参加することで、資産を作って自分の未来を作ることを前向きに考えてもいいんじゃないかと思います。

ファイナンシャルアカデミー取締役。中上級者向け講座では教壇にも立つ。大学卒業後、邦銀勤務を経て、慶應義塾大学大学院 経営管理研究科(MBA)を修了。その後、米系、仏系銀行のプライベートバンク部門にて、富裕層の資産運用業務に13年間従事。2008年の世界的金融危機を体験し中立的な金融アドバイスの必要性を痛感し、独立系投資顧問会社代表に就任した後、さらに幅広い層に金融経済教育を広めるためファイナンシャルアカデミーに参画。現在は投資信託スクールでの講師のほか、Jリーグの選手への講演等も行う。ファイナンシャルアカデミー

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