インタビュー
» 2019年07月18日 05時00分 公開

ひろゆきの仕事哲学【前編】:【独占】ひろゆきが語る「“天才”と“狂気”を分けるもの」 (1/5)

平成のネット史の最重要人物「ひろゆき」への独占インタビュー。ひろゆきの仕事観・仕事哲学を3回に分けて余すことなくお届けする。前編のテーマは「“天才”と“狂気”を分けるもの」――。

[霜田明寛,ITmedia]

 平成から令和へと元号が変わり、広告費もネットがテレビをついに追い抜くといわれている2019年――。

 令和の時代がネットの時代になることは必至だが、その礎となる、平成のネット史の最重要人物と言っていいのが「ひろゆき」こと西村博之氏だろう。『2ちゃんねる』と『ニコニコ動画』。ネットのテキスト文化と動画文化が盛り上がるきっかけとなった2つのサービスは、ともにひろゆき氏の手によるものだ。

 その先見の明を解説するまでもなく、この2つのサービスの名前をあげれば、ひろゆき氏が本質を瞬時に見抜き、卓越した知見によって生き抜いてきたことは自明だろう。現在はフランスと、日本との2拠点生活をおくり、最近では『自分は自分、バカはバカ。 他人に振り回されない一人勝ちメンタル術』(SBクリエイティブ)など、ビジネス書も上梓している。

 そのひろゆき氏が、ITmedia ビジネスオンラインの単独インタビューに応じた。インタビューの内容は、前編・中編・後編の3回に分けてお届けする。ひろゆき氏のインタビューは多岐にわたった。“個人と仕事”の話を起点に、フリーランスに向く人、会社員に向く人、学歴、新卒一括採用、働き方改革、オリンピック後の日本、海外進出の必要性……。そのどれもが示唆に富んでいる。

 前編となる今回は、ひろゆき氏の考える「天才の定義」や、会社員に向いている人の特徴などを聞いた。インタビューは、平成が終わり、令和になった初日である5月1日に実施されたが、その日にふさわしい、過去を踏まえた上で、未来を的確に見据える内容だ。

photo ひろゆき(西村博之) 1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカのアーカンソー州に留学。99年にインターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年に株式会社ニワンゴ取締役管理人に就任。06年、「ニコニコ動画」を開始し、大きな反響を呼ぶ。09年「2ちゃんねる」の譲渡を発表。15年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に(撮影:山崎裕一)

天才は、言われずともやっている

――今日はよろしくお願いします。最近、本を連続で出版されていますね。

 まぁ、優秀な人は僕のアドバイスなんて必要ないですし、もっといえば、本当の天才は、こういう本は読まないんじゃないですかね(笑)。僕も読むタイプではないですし。本当に何かが好きで成功する人って、周りが何と言おうとやっているんですよね。「好きなものを見極めよう」と思っている時点で、実はもう向いていないんですよ。

――確かに、学校教育の中でも、本当の天才は教えられる前に、勝手にやっている印象です。

 ええ、例えば、優秀なプログラマーで、プログラムの資格を持っている人って、僕の周りにはほとんどいないんです。システムエンジニア検定のような試験で出される問題の知識って、Googleで検索すれば5秒で出てくるので、実務上においてはそれを暗記しておく必要は全くないんですよね。

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