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» 2019年07月26日 07時00分 公開

対立は深まるばかり:ヤフーとプラスに追い詰められたアスクル 残りの株主に議決権行使を訴え

[ITmedia]

 ヤフーと文具メーカーのプラスが7月24日、アスクルに対して8月2日に開く定時株主総会で提案される岩田彰一郎社長の再任に反対する議決権を行使したと発表した。議決権の過半数を占める反対で、岩田社長の退陣はいよいよ避けられない情勢だ。

photo ヤフーのプレスリリースより

 これを受け、アスクルは24日、「当社が構築してきたガバナンスプロセスを否定し、両社が共同でこのような行為に及んだことは大変遺憾だ」とのコメントを発表。25日には「第56回定時株主総会における議決権行使のお願い」という文書を公開し、ヤフーとプラスの議決権行使を非難するとともに、残りの株主に対し「定時株主総会における議決権をご行使しいただき、そのご意志のご表明をいただきたい」と訴えた。

 ヤフーとプラスは、それぞれ7月17日にアスクル岩田社長の再任に反対する方針を発表している。その後もヤフーは一貫してアスクルの業績低迷や経営体制の若返りなどを理由に反対を続けており、24日には同様の理由で議決権を行使。プラスもヤフーと同様の姿勢を見せ、業績低迷の責任などを理由に議決権を行使したと発表している。

 加えて両社は、アスクルの独立社外取締役である戸田一雄氏、宮田秀明氏、斉藤惇氏の3人についても、再任反対の議決権を行使。理由として、ヤフーは「業績低迷の理由である岩田社長を任命した責任」を、プラスは「ヤフーとの業務・資本提携関係の見直しという意見を出し、アスクルの企業価値を著しく損ねる可能性があったこと」などを挙げている。

 さらにプラスは、アスクルがヤフーに資本・業務・資本提携の解消を申し入れたことについて、「業績維持向上のためではなく、岩田社長による現状維持と保身のための行動に他ならない」とアスクルを批判。そうした行動を是正できなかった社外取締役に対しても「株主として遺憾だった」とコメントしており、対立は深まる一方だ。

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