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» 2019年08月15日 07時00分 公開

世界を読み解くニュース・サロン:仕事中の「30分の昼寝」で、パフォーマンスはどれほど変わるのか (2/4)

[山田敏弘,ITmedia]

慢性的な睡眠不足の国・日本

 英BBCはつい最近、同社のWebサイトで、「慢性的な睡眠不足の国家である日本――。いくつかの会社では、昼食後の昼寝を導入することで、この問題を解決できるかもしれないと考えている。『昼寝』は広がるだろうか」という記事を掲載した。

 その記事では、OECD(経済協力開発機構)の統計を紹介している。それによれば、米英仏中などを含めた全体の一晩の平均睡眠時間は8.3時間だが、日本人は世界で最も睡眠時間が短く、一晩で約7.3時間しか寝ていない。

 もととなった統計に当たってみると、韓国は7.85時間、メキシコは7.9時間、デンマークは8.1時間、スウェーデンは8.5時間。長いのは、南アフリカの9.2時間、エストニアの8.8時間。要は、日本人は睡眠時間がとにかく短いということである。

 そんな日本でも、昼寝を導入しようとする会社が増えているらしい。BBCでは、そんな会社の一つとしてGMOインターネットグループを取り上げている。同社は社内に「昼寝スペース」を設けており、多くの社員が利用している。

photo 日本でも、昼寝を導入する会社が増えている

 さらに海外でも、昼寝を取り入れようとする動きがある。スペインではシエスタという昼寝の文化があるが、欧州の他の地域では昼寝というものはあまりいい習慣だと受け取られてこなかったという。それが最近、「昼寝バー」と呼ばれるサービスが広がっている。現在、フランス・パリ、英国・ロンドン、ベルギー・ブリュッセル、ルクセンブルクで、昼寝バーが存在する。仕事の合間など昼間にサクッと昼寝ができるのである。

 また、NBAプレーヤーは夜に試合が入っていることが多いため、午後3時ごろはこぞって「昼寝タイム」に当てているという。彼らだけでなく、夜に試合をするアスリートたちは、パフォーマンス向上のために昼寝をすることが多いとも言われている。

 また米国の大学では、学校新聞が「キャンパス内で昼寝のしやすい場所」といった情報を出しているケースもある。とにかく、多くの人が昼寝を欲しているというのは間違いなさそうだ。

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