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» 2019年08月19日 12時50分 公開

サグラダファミリアは3000円、日本のお寺は400円 日本は安い旅行先なのか? (1/4)

訪日外国人という”量”は増えているが、来日で支払った額は必ずしも増えていない。安い国ではなく、価値ある国になるためには、適切な価格設定によって売り上げ増を果たすことが重要だ。ホテル向けにAIを使って最適な料金設定を提示する空と、レベニューシェアで観光地向けのオーディオガイドを製作するON THE TRIPの例から。

[斎藤健二,ITmedia]

 昨今、観光で日本を訪れる外国人数はうなぎ上りに増加している。2018年は3100万人を超え、5年前の3倍。19年に入っても、昨年に比べて6%増のペースと好調だ。政府も、観光立国を目指し、2020年には4000万人超の目標を掲げている。

京都最古の禅寺建仁寺の公式オーディオガイドなどを手掛けた。QRコードからアプリをダウンロードすれば、オーディオガイドが利用できる。機材のコストや管理コストがかからない点も特徴だ

 一方で、訪日外国人という”量”は増えているが、来日時に支払った額は必ずしも増えていない。観光庁の調査によると、18年実績で一人当たりの旅行支出は平均15万3029円。これは前年比で−0.6%だ。

 「客数自体を上げる必要はない。日本の戦略としては、どうやって体験価値を上げるかにフォーカスすべきだ。日本の資産は、歴史文化にある」。そう現状に警鐘を鳴らすのは、観光地向けのオーディオガイドを製作するON THE TRIPの成瀬勇輝社長だ。

訪日外国人数の推移(日本政府観光局(JNTO)発表統計よりJTB総合研究所作成)
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