なぜ「BMW」は叩かれるのか “自己チュードライバー”のアイコンになる日スピン経済の歩き方(2/5 ページ)

» 2019年08月20日 08時00分 公開
[窪田順生ITmedia]

BMW=ネガイメージ

 「そんなの考えすぎだって」「悪いのはあくまでドライバーであって、車種はなんの罪もないだろ」。そんな声が聞こえてきそうだ。

 もちろん、おっしゃる通りである。筆者も身内や友人にもBMW乗りがいるが、宮崎容疑者のような迷惑運転はしない。マナーを心がけるごく平凡なドライバーである。また、宮崎容疑者がBMW X5に乗ったのはあくまで「代車」としてであって、それまでの愛車はBMWだけではなく、ポルシェカイエンやベンツにも乗っているのだ。

BMWのイメージはどうなる? (写真:ロイター)

 だったら、今回の事件で「BMW乗り=自己チュードライバー」という図式などでき上がるわけがないではないかと思うだろう。が、実は既に一部でその図式はでき上がりつつあるのだ。

 事件前からTwitterでは「BMWって運転マナーの悪いドライバーが多い印象」という声が寄せられ、YouTubeでも、悪質な運転をするBMWの動画がアップされている。もちろん、こういうディスりは人気車種にはつきものではあるのだが、BMWが特筆すべきは、海の向こうのさまざまな調査で、ドライバーの自己チューぶりが浮かび上がっていることだ。

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